錬金術 ヘルメス・トリス・メギストス 

錬金術の本質


 前提条件:ここで紹介する錬金術と言うのは、魔術ではなくれっきとした修道生活をもとにした哲学と科学に通じる霊学の分野を意味する。単なる贋金作りに始まる治金技術や不老長寿の薬やいかがわしい妙薬や魔術的な賢者の石を探求することを目的にしていない。
 ヘルメス思想のカバラ(cabale:ギリシャ語Καρβαν[不可解な言葉を話す人])は、ユダヤ教のカバラと本質的に異なる言語体系である。ペガサスのような霊的な馬(カヴァル:運搬用の馬をラテン語でカバルスと言う。騎手[カヴァリエ],騎士[シュヴァリエ])に乗ることを示す。


1.ヘルメス・トリス・メギストス「エメラルド版」に記された言葉

(1)「これは偽りのない真実、確実にして、このうえなく真正なことである。唯一なるものの奇跡を成し遂げるにあたっては、下にあるものは上にあるもののごとく、上にあるものは下にあるもののごとし。」

(2)「万物が一者から一者の瞑想によって生まれるがごとく、万物はこの唯一なるものから適応によって生じる。」

(3)「太陽がその父であり、月がその母である。風はそれを己の胎内に運び、大地が育む。」

(4)「これが全世界の完成の原理である。その力は大地に向けられる時、完全なものとなる。」

(5)「地上から天上へと昇り、再び地上へと下って、上なるものの力と下なるものの力を取り集めよ。こうして汝は全世界の栄光を手に入れ、全ての暗闇は汝から離れ去るだろう。」

(6)「土から火によって、粗雑なものから精妙なるものを、ゆっくりと巧みに分離せよ」

(7)「これはあらゆる力の中でも最強の力である。なぜなら、それはすべての精妙なものに勝ち、すべての固体に浸透するからである。」

(8)「全世界はそのように創造された。驚くべき適応はこのようにして起こる。こうして私は全世界の哲学の三つの部分を持つがゆえに、ヘルメス・トリス・メギストスと呼ばれる。私が太陽の働きについて述べるべきことは、以上である。」

・文書の由来−4世紀頃エジプト、ギリシャ語の原典を後に、アラビア語で書かれ、その後ラテン語に翻訳されヨーロッパに普及したと言われてる。「神に背き敗れた熾天使ルシフェルの額から落ちたエメラルドの版の上に刻まれた」と言うのが伝説となっている。

・ひとつの物質をほかの物質の混ざっていない純粋なものにするためには、それを取り扱う人間が、より純化される必要があり逆に錬金術師が純化されるためには、物質をより純粋なものにしなければならない。

・マケドニアで発見されフィレンツェに持ち込まれたヘルメス・トリス・メギストスの手稿と考えられる『ピマンドロ(善き羊飼い)』のラテン語翻訳をコジモ・デ・メディチが、マルシリオ・フィチーノ(MARSILIO FICINO[1433-1499])に依頼し、1463年完成した。しかし、これは、二世紀アレクサンドリアのグノーシス派(キリスト教異端)のものと見られる。輪廻転生の教義が述べられているため、悪魔の知識が混入している。
新プラトン哲学は、モーセと同時代に生きたとされるヘルメス・トリス・メギストスに由来し、人類に正義と技術と知識の原理をもたらし、「最初の神学」を語ったとされる。但し、フィチーノの論文『キリスト教』には、「神が人間を神化するするのではなく、人間が神聖儀式によって自らを神化する」と言うのは異端であり悪魔的解釈である。確かに、多くの神秘家によっても、「人間と星の間に『共鳴』法則があって、草木、石、香物、色彩の薬理的治療効果が語られ(魔術ではない)」ているが、その内容は、大きく違う。

2.パオロ・ルカレッリの唱える錬金術形成の4つの条件
(1)世界の出現、生命の出現、知性又は、意識の力が作用したと言う確信
(2)人間の身体は不死の可能性があると言う信念
(3)世界は、回避できない不可侵法則に支配されているという思考
(4)充分発達した治金技術の存在
[エジプト、ギリシャ、アラビア、メソポタミア、インド、中国の巨大文明には上記4つの条件が揃っていた。]

3.BC300年頃エジプトの錬金術師ゾシモスの記述によると、錬金術は王室と神官の監視のもとで行われ、関係する書物の出版は禁止されていた。一般民衆に知ることのできない「聖なる術」とされていた。治金術は、金属変成を行う職人であり、シャーマン的存在とされていた。しかし、火による精錬方法は決して魔術のたぐいではない。実際、モーセの出エジプト記における幕屋造り・アーク(聖櫃)やソロモン王時代の神殿建設などで金の精錬や多数の治金技術が駆使された。その方法は、神の知恵を授けられた者によって成し遂げられた。それらの一部は、エジプトの技術導入と見られるところもある。

☆旧約聖書にある治金技術をほのめかす文章

※「トバルカインは、青銅と鉄を研いで物を作る人々の祖となった。」
(創世記4章22節)

※「見よ、私は、ユダ族のフルの子であるウリの子のベザレルを指し示し、これに神の霊を満たした。そして、彼に、手腕と知恵と知識と、諸種の技術を与えた。それは、もろもろの工夫をこらして、金や銀や青銅の細工を仕上げ、宝石を加工してはめこみ、木を彫刻するなど、多くの工作をさせるためである。さらにまた、彼の仲間として、ダン族のアヒサマクの子、オホリアブを与え、おまえに命じたものがすべてつくり上げられるよう、すべての職人の心に、知恵をさずけてやった。私が命じてつくらせるものは、集会の幕屋、証の櫃、その上のカポレット、幕屋の諸道具、台とその小道具、純金の燭台とその小道具、香の祭壇、播祭の祭壇とその小道具、洗盤とその台、祭司アロンがつける聖なる衣服、祭司の勤めをするときにアロンの子らがつける衣服、注ぎの油に用いる油、聖所に用いる香り高い香料であり、彼らは、これらをみな、私がおまえに命じたとおりにつくり上げる」(脱出<出エジプト>31章1〜11節)

※「ソロモン王は、人をやってヒラムをティロから呼んだ。この人はネフタリ族のあるやもめの息子であり、父親は、ティロ生まれの青銅細工師であった。ヒラムは知恵も知識もすぐれ、・・・」(列王記上7章13,14節)
 ソロモン王の建てた神殿は、土台こそ石材だったが、神殿(本殿)のほとんどは、いとすぎとひのきによる木材建築だったとされる。これは、日本の神社をイメージさせる。また、神殿内部は全部いとすぎで造られたとされ、主の契約の櫃を置く小部屋(至聖所:デヴィル)の入口扉とケルビムはかんらんの木で作られ、神殿内部と小部屋は、純金(黄金)で覆われていた。神殿建築の大きさは、
 33m(長さ)×11m(幅)×16m(高さ):これを二つに分けてあった。


4.ヘルメス思想とは何か?
・物質や鉱物の高度な精錬方法(治金技術)と同じように人間の精神を「完徳への道」=「人間を神へ純化すべき方法」と言うべきであろう。現世の混沌とした人間社会からいかに神の霊的な道を見いだすべきかを哲学として体系化したものと言える。人間の霊魂の純化は、神の創造の御業を小さくも同様の働きを行う力を宿す器となる。
・知(叡智・智恵)全体の統一された世界観として捉える思想。
・現代科学は、細分化された知(知識)に解体されてしまった。
・セヴラン・バトフロアは、単純な方法でキリスト教徒の錬金術の作業が密接に結び付いていることを解明した。:「錬金術師が宇宙と共鳴することを可能にする作業全体を通して、あらゆる生命の出現形態を検証することは、キリスト教と錬金術という二つの実践において、直感的な認識を得る人間を基軸に、 “ 世界霊魂 ” = “ エーテル体(生命体) ” [ Etheric body ] と言う神秘的働きにただ従うだけである。人間の能力の限界に直感的認識によって捉えられる神の領域、 “ 世界霊魂 ” の宇宙の光が放射されている場となる。 ─ 20世紀に入り、双魚宮の時代の夕暮れ ─ 時間は、実体としては存在しない。これは、空間と切り離された時間など存在しないことを証明する。人類の生命は、ひとりの人間の一生によく似ている。 ─ さまざまな異端思想が無差別的に萌芽している。究極的な真理へと導く思想を選び出すのは人間自身である。真理を守り通す健全で力強い意思を持つ必要がある。」『混沌(カオス)から光へ』
・錬金術は、神の光の叡智を受け取る方法となるひとつの助けであり実践的訓練と言える。


5.神と “ 世界霊魂 ” との関係
 ● 第一原因の反映を “ 世界霊魂 ” と呼ぶ。
 ● さまざまに活動しているが、本質的にはひとつである。
 ● 存在するのは、ひとつだけのエネルギーである。
 ● それは、限りなく多様な形をとって現れ、世界を形成する。
 ● 自然の活動中に放出されている。
 ● 永続的な力
 ● 普遍的ものを動かす
 ● 個別の種類に応じて動かす
 ● 全てのものは、「一者から作り出され、一者へと帰っていく」
 ● 旧約聖書の創世記にある「天地創造」を指す。

・あらゆる自然現象や現世に存在する全被造物は、第一原因の生きている宇宙的エネルギーが働いている。

・クレオパトラの金作り「一はすべてであり、一によりすべてがあり、一の中にすべてがあり、一がすべてを含まなければ、すべては無である。」この一を聖書の言われる三位一体の「神」とすれば、「神はすべてであり、神によりすべてがあり、神の中にすべてがあり、神がすべてを含まなければ、すべては無である。」となる。

6.“世界霊魂”の定義と条件
(1) 錬金術において天上界と地上界は同じ仕組みでできていると前提する。
(2) 元素、鉱物、〜被造世界すべてのものは、神を起源とする反映(投影された被造物)であり固有生命“世界霊魂”である。
(3) 唯一の神が、“世界霊魂”に物質という“衣”を与えることによって、宇宙は、物質化した“世界霊魂”の集合体と言える。
(4) すべての被造物は多種多様な形を取っていても、本質的に単一のものであり、天上界と地上界の間には差異は存在しない。
(5) 形而上学と自然科学にも差異は存在しないから分離に意味は無い。
(6) 錬金術とは、神の天地創造と同じ原理を実験器具の中で再現するという試みのこと(治金技術もそのひとつ)。
(7) 錬金術師の歩調と自然の歩調が、対応するように配慮する。
(8) 現代科学は、支配し、利用するために認識するが、錬金術は、認識し、超越するための手段として利用する。錬金術は、目的ではない。
(9) 神の聖霊は、 “ 世界霊魂 ” の霊を超越した存在であり同一ではない。
(10) “ 世界霊魂 ” は、霊界の全宇宙のこと、ひとつの霊魂として躍動する生命体である。
(11) “ 世界霊魂 ” に対応する現世自然界(物質界の全宇宙)もひとつであり、これは “ 世界霊魂 ” の “ 衣 ” である。
(12) 知(恵)の形態もひとつである。旧約聖書「知恵の書」では、“知恵”をイエズス・キリストにあてはめている。“知恵”は、 “ 世界霊魂 ” を創造したとされる。
(13) “ 世界霊魂 ” を人間がコントロールすることはできない。人間は “ 世界霊魂 ” の一部であり、造られた存在であることを大前提として知っていなければならない。
(14) 人間は、 “ 世界霊魂 ” と “ 霊的に共鳴する ” ことや “ 世界霊魂 ” の生命エネルギーである “ 「霊」の一部を抽出,精製 ” することはできても、 “ 世界霊魂 ” を使役したり、利用することは冒涜的思考概念と言える。
(15) 神は、霊の根源であり、霊の形は 人体のようなものであり、霊を永遠に維持する永続的エネルギーの根源である。

7.錬金術の基本原理
 ヘルメス思想のルーツは、ギリシャ哲学とされる。
(1) 火・水・空気・土を4元素:字そのものではなく様相として理解する
(2) 火=エネルギー:
(3) 水=液体:
(4) 空気=気体:
(5) 土=固体:
(6) エーテル=第5元素:物質本来の姿
(7) 熱、冷、乾、湿を4つの特性:
(8) カラス=腐敗
(9) 駝鳥(だちょう)=焼(かしょう)
(10) 竜(ドラゴン)=水銀
(11) ペリカン=浸潤(しんじゅん)
(12) 不死鳥(フェニックス)=賢者の石

★「あらゆる現象の根底には、 “ 世界霊魂 ” が存在する。 “ 世界霊魂 ” は森羅万象に浸透し、万物に生命を吹き込み、万物の状態を維持している。 “ 世界霊魂 ” には病を癒す働きがある。」
★ “ 世界霊魂 ” は、あらゆる被造物の変化を引き起こす第一要因である。

(13) ヘルメスの壺(錬金術の壺)の重要性
 モーセの姉 預言者ミリアムと同一視されるユダヤ人錬金術師マリアの 『 化学技術の実践 』 : 「 ヘルメスの壺は、神的なものであり、秘められたものであり、神の知恵から生まれたものである。 この壺を知らない者は、真理の体系を知らないに等しい。 」

8.錬金術の象徴にある重要点
・錬金術の作業をする適切な季節がある。天体の動き配置に左右される。これは、バイオダイナミックと同じく重力や電磁波、α,β,γ線などの宇宙線が関係している。
・錬金術師にとって必要な愛・勇気・根気を備えていること。
・真理は自然の中に存在している。
・敬虔、神を畏れ、隣人を傷つけないこと。
・たゆまない努力と研究と実験の繰り返し。

9.方法論
(1) 湿った道=哲学者の卵と言う水晶でできた球形フラスコとアタノール(反射炉)を使った蒸留法の原理。
(2) 乾いた道=坩堝(るつぼ)を使った融解法の原理
(3) 第一に水銀の原質を抽出し:7〜12回の作業、第二に硫黄の原質を抽出し:蒸留は9回行われる。第三に水銀と硫黄を結合させ、賢者の石を生成する:大調理は一週間で終了する。
(4) 大いなる作業は、自然の法則に従って、春分の日に始める。果実同様、夏に成果(結果)が出る。腐敗、洗浄、除去、分離、固定の作業。

・アルベルトゥス・マグヌスの5つの作業
(1) 物質を第一原質(マテリアル:原物質)に分解する
(2) 水銀と硫黄の抽出
(3) 金や銀が生じるまで硫黄を純化する
(4) 白い霊石(エリキサ)の調合
(5) 赤い霊石(エリキサ)の調合

★ 「賢者の石」とは、何か?また、その特徴
・具象化した「ロゴス(みことば)」
・顕在化した「世界霊魂」を凝縮したもの
・あらゆる元素の本質でできている
・第五元素のこと
・霊魂を含んだ生ける二重の水銀のこと
・錬金薬:純金や純銀に直接溶解させ、醗酵させると金属変成用の卑金属を貴金属に変える力を持つ(触媒的要素)
・さまざまに変化する赤い色「えんじを帯びた鮮紅色又はルビー色、次第に深紅色に変化」外見は半透明、赤い色
・見た目よりはるかに重い、外見は紅水晶に似ており、重量は金属に類似
・自然状態では、蜜蝋(みつろう)、バターのように可融性(64℃で溶融)
・浸透力、絶対的な不変性、耐食性、強耐火性、耐薬品性、
・永遠の健康と真の知識
・{鉱物・金属・霊的}元素が存在する
・万能薬:塩(基)状態では、動物界、植物界で用いられる病を癒し、健康を維持、植物を急激に成長させる
・生命の水(アクアウィタエ):アルコールに溶かした液体状、飲用可能な金の溶液(オルポタブル)=不老不死の霊薬(エリキサ)のこと
・液体状の賢者の石を再結晶化せずに冷却すると永遠に液体のままとどまり、発熱を伴わず光(ルミネッセンス)を発する:光と霊感の源泉
・東方三博士が幼子イエズスに捧げた三つの贈り物と同じ:富(黄金)、神の知恵(乳香)、不死(没薬)

10.歴史的な錬金術師と文献
 師となる人々は、哲学者やキリスト教修道士が多かった。
・ヘルメス・トリス・メギストス「エメラルド版」「ヘルメス文書」
・「ホルミウム・パピルス」「ライデン・パピルス」
・アレクサンドリアは西洋錬金術の発祥の地、ヘリオポリス,サモトラキ,クレタ島のクレテス,ロドス島のテルキネス
・ユダヤ婦人マリア,クレオパトラ,パノポリス,ゾシモス
・アレクサンドリアのキリスト教修道士モリエヌスの弟子ハーリド・イブン・ヤズィード(没704年)の残したラテン語翻訳文献
・イスラム最大の錬金術師ジャービル・イブン・ハイヤーン(約712〜815年)
 「ジャービル全集」
・チェスターのロバート「錬金術の構成についての書」ラテン語翻訳版
・フランシスコ修道会コルトナのエリアスが、修道士間に錬金術を紹介
・クレモナのヘラルドのラテン語翻訳版
・フランシスコ会修道士ボナヴェントゥラ「コンポステラの書」
・ロバート・グローステストの弟子ロジャー・ベーコン
・ロジャー・ベーコンの弟子フランシスコ会修道士ヴィルヌーヴのアルノー「哲学者の薔薇園」フロリスのヨアキムの異端説により焼却
・フランシスコ会修道士ライムンドゥス・ルルス「自然の秘密あるいは第五元素について」
・ドミニコ会修道士ボーヴェのヴァンサン「自然の鏡」
ニコラ・フラメル「ユダヤ人アブラハムの書」
・イギリスのリチャード「コレクトウム・アルキアエ」
ジャン・ド・マン「薔薇物語」
・オルトゥラヌス「エメラルド版」注釈者
・ピエール・アルノー「秘文字像」
・ドイツベネディクト修道士バシリウス・ヴァレンティヌス「12の鍵」
・フィレンツェのフィチーノ「ヘルメス文書」翻訳
・クリスティアン・ローゼンクロイツ「化学の結婚」
・シリアニ「ヴェールを脱いだヘルメス」
・ルイ・フランソワ・カンブリエル「ヘルメス哲学あるいは錬金術の19課にわたる講義」
・フルカネッリ「大聖堂の秘密」「賢者の住居」
・ウージェーヌ・カンスリエ(フルカネッリの弟子)「ヘリオポリスの兄弟たちへ」「名もなき騎士」
・エミール・ゾラ「錬金術」:彼の奇妙な体験に出てくる錬金術師は、アロマ・テラピーの原形をを確立した人物イブン・シーナ{アヴィケンナ,アウィケンナ,アヴィセンナ [Avicenna] , 約980〜1037年:18歳の頃アリストテレス哲学修得、医学者、哲学者。精油の蒸留法を確立、医学への応用、「医学典範 = カノン」を著作。}の言葉を繰り返し唱えると、・・・
 「生物のからだには針の先ほどの大きさの数万の細胞が存在していること、そのすべての細胞が栄養分を必要としていること、錬金術によって作り出される薬は、胃で消化されることなく、直接細胞に届くことを理解しました。」

・パオロ・ルカレッリ(カンスリエの弟子)
・ジャン・ラプラス「錬金術入門」

 ≪付録注解≫
 大聖アルベルト(アルベルトゥス・マグヌス) 司教教会博士
 (ドイツ)11 月15 日祝日
 聖アルベルトは、1203年ころドイツ・ダニューブ河畔のローインゲンに生まれ、1223年ザクセンの福者ヨルダヌスによりドミニコ会に受け入れられた。彼の召命は、やさしい心で熱愛している乙女マリアのものと考えた。間もなく優れた勉学に発揮し、自然科学と聖なる学問とに広大な知識を有し、「偉大な人」,「普遍的博士」などと呼ばれるようになった。パリ大学で二度神学教師を勤め、彼の最も偉大な生徒聖トマス・アクィナスと共に過ごす誉れを得た。聖アルベルトは1254年、ドイツ管区長に選ばれ、1260年にはラティスボン司教となり、管区長、後に司教、彼は南部フランス〜東プロシアの琥珀海岸まで、またパリ〜ハンガリーまでとほとんどヨーロッパ全土を徒歩で旅し、(「げた司教」というニックネームを付けられたほど驚く記録を残した)2年間、使徒職を熱心に豊かな実りをもたらして守った後司教職を辞し、全く研究と観想に専念した。彼は愛弟子より数年間生き延び、高齢でありながら当時問題されつつあったトマス論文を弁護するため徒歩でヨーロッパを横切り途なかば、1280年11月15日帰天した。
1931年、教皇ピオ将祇い砲茲蟠飢馭郢里叛觚世気譟1941年教皇ピオ将鏡い砲茲蠎然科学系学生達の神の御前における保護者として選ばれた。

 彼が、錬金術に長けていたのは神の智恵によるところにある。
錬金術とは、単なる蒸留や融解などの化学変化による科学ではない。霊を科学的に取り扱う「オカルト」の分野を強く含む、「霊科学」であることを認識しない限り、その世界を理解することはできない。これらは、分割されたものごとを深く研究することではなく、包括的全体的な視野で統一された倫理・哲学と法則のバランスによる研究を要する。現在の日本の大学及び研究機関には全く存在しない分野である。




【 参考文献 】

アンドレーア・アロマティコ著 「錬金術」/種村季弘 監修(創元社)

バルバロ神父訳 「聖書」(講談社)
マリア・ワルトルタ 著 『 時の終わり 』 日本語翻訳版(抜粋)
 マリア・ヴァルトルタ「手記」抜粋 世紀末の黙示録

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著者:baramado
▼URL baramado 薔薇窓 ブログ
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